川西町議会議員芝 かずや

活動報告

見てはりますよ

 鳩山首相の辞任による一連の経過を経て8日、菅内閣が誕生しました。この間、菅直人さんが民主党の代表に選出されて以来と言うか途端に、報道各社の世論調査では、それまで低迷していた内閣支持率が一挙に回復し、6割強を示していますね。数字では鳩山内閣発足時にほぼ匹敵するようですから、今回の首相交代が及ぼす影響と言うのはえらいもんですね。新内閣に対してはこれだけ期待が大きいわけですから、この数字が示している事は、それだけの人がこの内閣の動向に注目してはると言う事になります。やっぱり、政治を変えてほしい。痛みをぬぐい取ってほしい。こうした骨の髄まで染み込んだ国民の痛切な思いが菅新内閣への期待につながっているんでしょう。私は、これらの世論調査が示す国民の期待をこう受け止めていますが、果たしてどうなんでしょうか。
 それはそれとして、この間相次いだ突然の首相の辞任ですが、どうでしょう。大分慣れて来た感が有りませんか。まぁ、見方は様々です。たしかに、制度としては突然の中途辞任も有りですが、普通は選挙で審判を受けたり国会で内閣不信任を受けたりした場合に辞職するのが流れと思いますが、この間の一連の辞任はどう見ても無責任極まり無いですよね。皆さんはどう思わはりますか。

 何れにしても、今回鳩山さんが辞職に至ったのは、政治とお金の問題はもとより、昨年の総選挙で公約した派遣労働の禁止。後期高齢者医療制度の撤廃。米軍普天間基地の撤去。等々を悉く反故にして、国民多数が政権退場を突き付けた自公政権のこれら負の遺産を払しょくするどころかそのまま残すか、より傷口を広げたからに他なりません。問題はここです。

 にも関わらず、菅直人氏率いる新内閣は鳩山内閣が敷いた基本方針を基本的に引き継ぐとの事ですから、国民の審判を何と心得てはるのでしょうか。みんな見てはりますよ。何せ期待が大きいんですから。出来るかできないかは、そら、やって見ない事には分かりませんよ。しかし、野党時代には、これらの廃止、撤廃、撤去の諸問題を当時の自公政権にやれと迫り、その実行に向けた法案も野党として提出しておいて、総選挙ではこれをやりますと約束しておいて、いざ、政権に選んでもろたらそれを実行せぇへんと言うのは、そら、誰がどう考えても言うてる事とやってる事が違うとなって当然です。
 なんでこんな事になるんでしょうか。これらの問題を突き詰めれば必ず行きつく先がありまして、それは財界と米国の存在です。ですから、今日の日本で国民の痛みを拭おうと思えば、その前に立ちはだかるこの二つの存在に国民の気持ちを正直にぶつけられるか否か。財界と米国に国民の立場に立って物が言えるかどうかと言う事が問われているんです。何も鳩山さんだけでは有りませんが、これまでの政権を担わはった方は、これが言われへんかったんですな。だから、今回、鳩山さんも追い込まれはったと言う事です。百も承知の菅さん。さぁ、どうしはりますか。繰り返しますが、みんな見てはりますよ。基本方針を引き継ぐ。と言う事は…?
 そうそう、皆さんご存知でしょうか。いつもお伝えしている事ですので繰り返しになりますが、日本共産党はこの二つの存在に国民の声をぶつけている、日本ではただ一つの非常に珍しい政党なんです。珍しいのはそれだけでは有りませんでして、皆さんの税金分け取りになる政党助成金も、スポンサーのひも付きになる企業・団体献金も一切受け取っていない政党なんですよ。ぜひ、ご承知おきくださいね。それで、これまでのところ他党はこの二つに物を言わはりませんねんけど、みんながこの声を上げれば日本の政治は確実に前へ動きます。しかし、この声を上げはれへん日本共産党以外の他党の皆さんには、皆さんなりの事情があるようです。それは、多かれ少なかれ企業や団体等からの献金を受けてはりますので、それらスポンサーの皆さんの意を汲む政治を進めんとあかんと言う事情を抱えてはるようなんです。
 だから、皆さんの痛みや思いを受けとめているとは言わはっても、政治の中身がそれに応える内容になっていない事が何となくおわかり頂けませんか。この流れをいつ断ち切れるかどうか、ここに国民みんなの暮らしがかかっている事は間違い有りません。日本共産党を好むと好まざるとに関わらず、ここに物を言う政治に舵を切り替える以外に、今の現状を前に進める道は、まず有りません。ちょっと違いますが、虎穴に入らずんば虎児を得ずとも言いますし、物は試しです。私ども日本共産党とご一緒に力を合わせて政治を前へ進めましょう。

 さて、川西町の6月議会の日程ですが。当サイトでも既にお伝えしているように、先日3日に開かれた議会運営委員会で今月15日と18日に充てられました。何もなければ、15日の開会冒頭にこの日程で会期が決められます。両日とも午前10時から町議会本会議場で開かれます。一般質問は15日に、議案審査は18日です。皆さんどうぞ傍聴にお越しください。










ぜひ、ご意見・ご感想をお聞かせ下さい。

川西町議会議員
芝 和也

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