議会報告
- 米価の大暴落に歯止めをかけるための意見書 '10年9月議会
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態度表明ー賛成ー (提案賛同者)
米価の大暴落に歯止めをかける為の意見書について昨年、わずかな米の過剰ではじまった需給のゆるみが、政府が適切な対策をとらなかったために雪だるま式に広がり、米価は9ヵ月連続で下落し、ついに6月の相対取引価格は史上最低まで落ち込んでいます。
この間、政府の需要予測の狂いもあり6月末在庫は316万トンにもふくれあがる一方、豊作が予想される今年の作柄とも相まって、「過剰米」は一層、深刻化しようとしています。
超早場米の出荷が始まりましたが、宮崎県のコシヒカリの生産者概算金は前年より2,000円も低い1万円となり、それに続く早場米地帯の概算金も千葉県、大分県などで1万円と報じられるなど、深刻な事態となっています。
市中相場は新米で12,500円程度といわれ、売れ残っている09年産米は、さらにそれ以下の価格にならざるを得ません。現状を放置すれば、米の需給の混乱も米価の下落もかつて経験したことのない異常事態になる事は必至と思われます。
ここ数年来、生産費を大幅に下回る米価が続いている中で、生産者の努力は限界を超えており、さらなる米価の下落は、日本農業の大黒柱である稲作の存続を危うくするものです。それはまた、国民への主食の安定供給を困難にし、政府が進めている米個別所得補償モデル事業さえも台なしにするものと考えます。
私たちは、米の需給を引き締めて価格を安定・回復させるためには、政府が年産にかかわらず、過剰米を40万トン程度、緊急に買い入れる事が最も効果的であると考えます。
以上の趣旨から、次の事項実現をはかられるよう要望します。
記
1. 年産にかかわらず40万トン程度の買い入れを緊急に行うこと。
2. 米価の下落対策をただちに講ずること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。
平成22年9月10日
奈良県磯城郡川西町議会